春のお彼岸について(3月の春彼岸)
お彼岸とは、もともとは仏教に関する言葉であり、「悟りの境地」を表します。
また、私たちが住んでいる、この世を「此岸」(しがん)と言い、仏さまの住むあの世を「彼岸」とも言います。
つまり、私たちの日常における様々な悩みや苦しみの無くなった悟りの世界を「彼岸」と言います。それこそは、仏の世界となります。
この彼岸とは、3月の春彼岸と9月の秋彼岸があって、年に2回あります。その理由は、秋分の日と春分の日にあります。
この、年に2回訪れる、春分の日と秋分の日では、昼と夜の長さが同じ時間になります。例えば、春の彼岸について考えれば、春分の日である3月20日を境として、それまでに暗く寒く、日の短かった日が終わり、だんだんと日が長くなって、明るい時間が増えていきます。
この境の日を、お中日(ちゅうにち)と言います。そして、彼岸とは、この昼と夜の長さが同じになる日を挟んで、前後の3日間を含めた1週間を考えます。
具体的には、春の彼岸は、3月17日から春分の日の20日を挟んで、その後の23日までの1週間となります。
こうした、昼と夜の長さが一緒になる、お中日には、私たちの住むこの世である「此岸」と仏さまの住むあの世「彼岸」が、一番近づくと考えられてきました。
そのために、春の彼岸と秋の彼岸の時期に、法要を行って、あの世にいる私たちのご先祖様の供養を行います。
香華院では、皆さまのご先祖様の彼岸供養を行っております。彼岸供養や塔婆のお申し込みは、お気軽に香華院管理事務所まで、お問い合わせください。